ユーミンで英語チェック<9> 主格の関係代名詞 which(that)
室長兼講師結城が長年ファンのユーミン(荒井~松任谷由実)の曲の歌詞からピックアップして英訳、ポイント文法のチェックをしています!
今回は3枚目アルバム「COBALT HOUR」の9曲目「雨のステイション」の2番冒頭♪「霧深い町の通りを かすめ飛ぶつばめが好きよ」(作詞作曲:荒井由実 1975年「雨のステイション」より引用)。
この歌詞を2つに分けると、
I like swallows. (私はつばめが好きです。)
They skim the foggy street of the town.(それらは霧深い町の通りをかすめ飛ぶ。)
最初の文のswallowsを先行詞(修飾される語)として、後の文で関係代名詞which(that)を使って修飾して1文にすると、I like swallows which(that) skim the foggy street of the town. 「私は霧深い町の通りをかすめ飛ぶつばめが好きです。」となります。
★語句チェック skim 他動詞:(水面、地表など)をすれすれに飛ぶ
この場合、修飾する後の文でのThey(=swallows)の役割が主語なので、使うのは主格の関係代名詞で、先行詞がこういう風に物や動物の時は、whichかthatです。
先行詞が人だと関係代名詞はwho、whom(that)ですが、このパターンのユーミン歌詞も、あれば挙げたいものです。
シンプル例文は、
I am reading a book which(that) is very popular.「私はとても人気のある本を読んでいる。」
これは2文に分けると、
I am reading a book.(私は本を読んでいる。)
It is very popular.(それはとても人気がある。)で、先行詞 a bookを、which(that)を用いて修飾しています。
ちなみに、この曲は、ユーミンの出身地故八王子に近い青梅線の西立川駅舞台で、2年前初めてこの駅に行ってきて、もう少し都会的ムードを想像していたけれど、結構素朴なローカル駅でした。

実際この曲が、発着メロディになってるのを確かめました!
駅近くの昭和記念公園へ向かう途中、ユーミン筆跡が刻まれたこの歌詞の石碑、もチェック。ここら辺ってユーミンのお膝元、っていう実感しみじみでした。
