ユーミンで英語チェック<16> 目的格の関係代名詞 that
室長兼講師結城が長年ファンのユーミン(荒井~松任谷由実)の曲の歌詞からピックアップして英訳、ポイント文法のチェックをしています!
今回は2枚目アルバム「MISSLIM」3曲目、先日紅白歌合戦でも披露の「やさしさに包まれたなら」のサビ部分の、♪「目にうつる全てのことは メッセージ」(作詞作曲:荒井由実 1974年「やさしさに包まれたなら」より引用)。
この部分を便宜上「私が見る全てのことはメッセージです。」としては、2文に分けると
①Everything is a message.「全てのことはメッセージです。」
②I see it. 「私はそれを見ます。」
となり、①文のEverything が②文で修飾される先行詞となり、②文でのitの役割は目的語なので、先行詞の直後に目的格の関係代名詞thatを用いて、
Everything (that) I see is a message. となります。
目的格の関係代名詞については<14>でも触れましたが、目的格の場合省略できます。
また本来、先行詞が物の時whichでもOKですが、このようにevery、any、noなどがついた複合代名詞が先行詞の場合は普通thatを用います。
その他who(m)、whichでなくthatが好んで用いられるのは以下のような場合です。
1⃣人と動物(または物)の2者が先行詞。
2⃣先行詞に、最上級の形容詞や序数詞が付く。
3⃣先行詞に、the only、the same、the very(まさにその)などが付く。
4⃣先行詞に、every、all、any、noなどが付く。
5⃣前に疑問詞のwhoやwhichがある。
ちなみに2⃣3⃣4⃣では、口語の場合who やwhichを用いることが多いようですが、
5⃣では、例えば例として、Who that knows him can ever hate him ?「彼を知っている人で誰が彼を憎めようか。」で、もしthatでなくwhoだと、Who who~となって、実際紛らわしいですね。
<シンプル例文>
That is the best restauraut (that) I know. 「あれは私が知っている一番良いレストランです。」
余談ですが、今回の紅白歌合戦、私は7~8割方ユーミン目当てで見ていてリクエストにも応募しておいたメドレーを楽しみにしており、録画もスタンバイしてたのですが、
特設ブースっぽい所での「ひこうき雲」の後、本人がこの「やさしさ・・」を会場に現れて歌った演出はちょっとしたサプライズでしたが、正直、え、本当に2曲だけ??という肩透かし感でした。
せめて5曲位は、と思っていたので。。でもその後手仕事しつつボ~っと見ていたら最後に、世間で結構話題になっている、サザン桑田サンとの”奇跡のコラボ”の盛り上がり!があったので少し後味挽回、
2人共さすがの昭和~平成を駆け抜けてきた大御所、その遊び心とサービス精神がここで合体、という平成を締めくくる紅白の”神回”になった!といわれる所以の弾けたパフォーマンスに、まあ今年も頑張っていこう!という景気づけになりました。